モチベーション担当の森野です
今日は、劣等感との上手な付き合い方と考え方について、具体的に解説していいます。
▼今回参考にさせてもらった著書はこちら▼
私の大好きな一冊「嫌われる勇気」です。今回の記事はこちらの本を参考に「劣等感」について掘り下げていきます。
劣等感(れっとうかん)について
まず、あなたは「劣等感」にどんなイメージを持たれていますか?
「劣等感」とは読んで字の如く、
[st-marumozi-big fontawesome=”” bgcolor=”#4FC3F7″ bordercolor=”” color=”#fff” radius=”30″ margin=”0 10px 10px 0″ myclass=””]自分は他人よりも劣っていると感じる[/st-marumozi-big]
こういった感情を持ってしまうことです。
きっとこの記事を読んでいただいているあなたも、自分に対して一度くらいは「劣等感」を感じた経験はあると思います。
まず最初にお伝えしたいことは
[st-cmemo fontawesome=”fa-lightbulb-o” iconcolor=”#FFA726″ bgcolor=”#FFF3E0″ color=”#000000″ bordercolor=”” borderwidth=”” iconsize=””]「劣等感」を持つことは悪いことではない[/st-cmemo]
ということです。
「劣等感」自体はそもそも悪いことではなく、むしろ自分を成長させていくために欠かせない”感情”なんです。(後ほど詳しく説明していきます)
まずは、なぜ人は「劣等感」を感じてしまうのか?を解説していきます。
そもそもなぜ人は「劣等感」を感じてしまうのか?
なぜ人は「劣等感」を感じてしまうのかというと、人には生まれつき「向上したい」「理想の状態になりたい」という欲求があるからなんです。
▼著書にはこうあります▼
人は無力な存在としてこの世に生を受けます。そしてその無力な状態から脱したいと願う、普遍的な欲求を持っています。
生まれたばかりの赤ちゃんは一人で何もすることができませんよね。しかし、
- 「向上したい」
- 「理想の状態になりたい」
つまりは「無力な状態を脱出したい」という欲求のおかげで、歩けるようになり、言葉を覚えて話すことができるようになるようになります。
別のケースとして、兄(12歳)と弟(7歳)の兄弟を例にすると
お兄ちゃんはとても走るのが早く、野球も上手。
それをみた弟は「お兄ちゃんすごいな」「僕もお兄ちゃんみたいに早く走りたいな」という欲求が生まれます。
しかし、5歳も年が離れているせいで、どうしても体格の差や、経験の差があり、「自分はお兄ちゃんみたい早く走ることも、ボールを打つこともできない」と考えてしまい、ここで弟は「劣等感」を抱くようになります。
「理想」と「現実」の差に気づいた時に「劣等感」は生まれます。
よく聞く悩みの中に
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”#BDBDBD” bgcolor=”#f3f3f3″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
- 人と比べて落ち込む
- 人と比べて嫉妬してしまう
[/st-mybox]
というものがありますが、実はこれも
- できてる他者(理想)
- できていない自分(現実)
を比べてしまい、その差に気づいた時、『その人と比べて自分は劣っている』と感じてしまった結果、落ち込んだり、嫉妬したりしてしまうのです。
この「劣等感」を感じることで人は向上し、理想の状態に近づきます。
なので、「劣等感」は自己成長するのにとても必要な感情なんです^^
[st-cmemo fontawesome=”fa-thumbs-o-up” iconcolor=”#3F51B5″ bgcolor=”#E8EAF6″ color=”#000000″ iconsize=”200″]「劣等感」は「向上したい」という欲求から引き起こされる誰しもが持っている感情[/st-cmemo]
「劣等感」を成長に繋げることのできる人・できない人の違い
先ほど、「劣等感」は自己成長するのにとても必要な感情とお伝えしてきました。
これから「劣等感」を感じた時に成長に繋がる人と、繋がらない人の違いを説明していきます。
理想と現実の差に気づき、「自分と他者にはこんなにも差があるんだ」と考えるところまでは一緒です。
問題はここからの”考え方”にあります。
成長できる人 | 「この差を埋めてやる!」と成長への起爆剤にする |
成長できない人 | 「自分なんかダメだ…」と自己否定し、意気消沈する |
成長できる人は「劣等感」をバネに前に進もうとしていますが、成長できない人は「劣等感」を言い訳にします。
[st-mybox title=”ポイント” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#FFD54F” bordercolor=”#FFD54F” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
成長できる人=劣等感をバネにする
成長できない人=劣等感を言い訳に使う
[/st-mybox]
「劣等感」に感じていることをコンプレックスに感じ(※以下「劣等コンプレックス」という)、それらを「行動できない言い訳」にしてしまっている状態の人は、いつまで経ってもそこから抜け出すことはできません。
[st-cmemo fontawesome=”fa-hand-o-right” iconcolor=”#3F51B5″ bgcolor=”#E8EAF6″ color=”#000000″ iconsize=”200″]「劣等感」をどう捉えるかが成長への分かれ道[/st-cmemo]
「劣等感」を成長に繋げる3つの考え方
「劣等感」を成長に繋げて行くことのできる人・できない人の違いは「劣等感」を「バネ」にするのか「言い訳」にするのかということをお伝えしてきました。
ただ、ここで浮上してくるのは「劣等感」によって自己成長できるとはいえ、
- 人と比べて落ち込んでしまう
- 人に対して嫉妬心や妬みでモヤモヤする
これらの感情が邪魔して前に進めない時はどうしたらいいのか?という問題です。
ここからは、
- 人と比べて「自分はダメだ」と落ち込む
- 「なんであいつばっかり」と嫉妬してしまう
など、劣等感から生まれた「劣等コンプレックス」を持ってしまう原因と、それらを成長に繋げるためにはどうしたらいいのか?の方法(考え方)をお伝えしていきます。
1.劣っているのは”事実”ではなく“思い込み”
まず、「劣等感」を成長に繋げるための1つめの方法は、自分が人よりも劣っていると思っていることは「客観的な事実」ではなく、「自分の思い込み」だということに気づくことです。
例えば私の「劣等コンプレックス」の一つが「多汗症」でした。
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”#BDBDBD” bgcolor=”#f3f3f3″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
運動もしていないのに必要以上に汗をダラダラ書いてしまう自分はおかしい…
他の人は全然そんなことないのに、なんで自分だけこんな体なんだろう…
このままじゃ可愛い服も着られないし、好きな人と手を繋ぐこともできない
[/st-mybox]
学生時代は誰にも打ち明けることができず、ずっと一人で悩んでました。><
汗を人よりもたくさんかくことで「自分は人よりも劣っている」とずっと思ってたんです。
しかし、どうでしょう。
汗をたくさんかく(多汗症)の人なんて世の中にたくさんいますし、多汗症=人間として劣っているかといったらそれは違いますよね。
つまり、「自分は多汗症だから人よりも劣ってるんだ」というのは単なる自分の思い込みで、”事実”ではなかったということです。
▼著書ではこうありました▼
わたしの若い友人が少年時代、長いこと鏡に向かって髪を整えていたそうです。すると彼は、祖母からこう言われました。「お前の顔を気にしているのはお前だけだよ」と。それ以来、彼は生きていくのが少しだけ楽になったといいます。
もし今、あなたが何かしらの「劣等コンプレックス」を持っているのなら、ほどんどの場合それは”事実”ではなく、”思い込み”です。
それに早く気づけることができると、とても気持ちが楽になれますよ^^
[st-cmemo fontawesome=”fa-hand-o-right” iconcolor=”#3F51B5″ bgcolor=”#E8EAF6″ color=”#000000″ iconsize=”200″]劣っているのは「事実」ではなく「思い込み」[/st-cmemo]
2.競争相手は”他者”ではなく”過去の自分”
「劣等感」を成長に繋げるための2つめの方法は、競争するなら他者ではなく過去の自分としようです。
あなたは「劣等感」を感じたときに「負けた」と感じてしまうことはないですか?
「勝った」「負けた」のように、人生は他者との競争だ!と考えている人は必然的に「劣等感」が生まれます。
▼著書にはこうあります▼
敗者になりたくない。そして敗者にならないためにはつねに勝ち続けなければならない。他者を信じることができない。社会的成功をおさめながら幸せを実感できない人が多いのは、彼らが競争に生きているからです。彼らにとっての世界が、敵で満ちあふれた危険な場所だからです。
人生は他者との競争ではありません。
冒頭で、人は生まれつき「向上したい」「理想の状態になりたい」という欲求があるとお伝えしました。
しかし、それはあくまで自分を向上させて、理想の状態に近づけるためです。人と競い合って勝ち負けを決め、人よりも優位に立つことが目的ではありません。
よくこんな話を耳にします。
- 「友人の結婚を心から祝福できない」
- 「心から祝福したい気持ちはあるのになんだかモヤモヤする…」
その原因は結婚する友人は自分の「敵」で、「友人の幸せ」=「自分の負け」だと捉えてしまうからなんです。
なんだか悲しいですよね。
私も人に嫉妬したり、妬んだりしたこともあるので「悔しい〜〜〜><」という気持ちは分かります。
しかし、
[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”” fontweight=”” bgcolor=”#f44336″ color=”#fff” margin=”0 0 20px 0″ radius=”” position=”” myclass=”” add_boxstyle=””]周りの人は自分の競争相手で、いつも勝っておかないと気が済まない!![/st-minihukidashi]
と、いつまでもこの競争思考のままだと、死ぬまで「劣等コンプレックス」に悩まされ、嫉妬や妬みの苦しみから抜け出せなくなってしまいます。
競争をするのならぜひ今日から昨日の自分(過去の自分)とするようにしてみてください^^
「他者は仲間であり競争相手ではない」
という考え方がストンと腑に落ちると、これからの人生嫉妬や妬みに悩まされることはなくなりますよ。
[st-cmemo fontawesome=”fa-hand-o-right” iconcolor=”#3F51B5″ bgcolor=”#E8EAF6″ color=”#000000″ iconsize=”200″]競争すべき相手は「過去の自分」[/st-cmemo]
まとめ
私は「嫌われる勇気」という本が大好きで、アドラーの思考に何度も救われてきました。
一度読むだけでは中々理解し難い部分もあるかもしれませんが、一つずつ紐解いていくと「ハッ!」と気付かされると思います。ぜひ気になる方は「嫌われる勇気」読んでみてくださいね^^
いつも応援しています。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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