モチベーション担当の森野です
今日は、間違った仕事の選び方してない?7つのポイントと診断チェックについてお伝えしていきます。
仕事選びの基準とは?
あなたは今、現在の仕事が自分に合ってるのかな…という悩みはありますか?
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”#BDBDBD” bgcolor=”#f3f3f3″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
- 今の仕事は自分に合っていないのかも。
- このままこの仕事を続けていいのか迷っている…。
- もっと自分に合う天職があるのでは?と思っている。
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今の仕事に「満足」してる人もいれば、仕事に悩んで転職しようかと「迷っている」方ももいるかもしれません。
今日お伝えする内容は、「今の職業でいいのかな…」と迷われてる方に向けて、鈴木祐さんの著書「〜4021の研究データが導き出す〜 科学的な適職」をもとに
「キャリア選択」という正解のない悩みに答えを出す方法として、職業選択にありがちな7つの思い込みをご紹介していきます。
今の時代、仕事は無数に存在してます。
あなたは「仕事」を選ぶ際、どこを重要視して選べばいいと思いますか?
以下のリストの中で当てはまるものがあればチェックしてみましょう。
[st-mybox title=”仕事を選ぶ際のチェックリスト” fontawesome=”fa-file-text-o” color=”#757575″ bordercolor=”#f3f3f3″ bgcolor=”” borderwidth=”3″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” title_bordercolor=”#757575″ fontsize=”” myclass=”st-mybox-class st-title-under st-list-border st-list-check” margin=”25px 0 25px 0″]
- 好きな仕事をした方がいいと思う
- 給料の多さで選ぶのがいいと思う
- 業界や職種で選んだ方がいいと思う
- 仕事の楽さで選ぶのがいいと思う
- 性格テストで選ぶのがいいと思う
- 直感で選ぶのがいいと思う
- 適正に合った仕事を求める方がいいと思う
[/st-mybox]
どうでしたか?
一つでもチェック✔️がついた人いますか?
実は…これら7つの質問は残念ながら、仕事選びにありがちな大間違いリストなのです。
▼著書にはこうあります▼
これらの行動は全て大間違い。短期的には喜びの感覚を与えてくれても、長期的な人生の満足度にはなんの関係もないどころか、ヘタをすればあなたを不幸に落とし込みかねません。
7つの間違った仕事の選び方
それではこれから、仕事を選ぶ際の間違いを7つご紹介し、詳しく解説していきます。
【間違い1】好きを仕事にする
間違った仕事選び1つ目が「好きを仕事にする」です。
個人的には「ええーーー」と早くも納得いきません感が満載なのですが(笑)著書にはこうありました。
”好き”を仕事にしても幸福度は上がらない
と。
今でこそ「好きなことを仕事にしよう!」という考え方やいろんな本まである中で、「好き」を仕事にするのがなぜ間違いなんだー!と思われる方も多いはず。
実は「好き」を仕事にしようがしまいが、最終的な幸福感は変わらないという調査結果が出ているんです。
2015年に、ミシガン州立大学が
[st-cmemo fontawesome=”fa-question-circle” iconcolor=”#4FC3F7″ bgcolor=”#E1F5FE” color=”#000000″ bordercolor=”” borderwidth=”” iconsize=””]好きなことを仕事にする者は本当に幸せか?[/st-cmemo]
というテーマで大規模な調査を行いました。
適合派 | 「好きなことを仕事にするのが幸せだ」と考えるタイプ |
成長派 | 「仕事は続けるうちに好きになるものだ」と考えるタイプ |
このようにこの研究では「仕事観」を2つに分類しました。
一見、適合派の方が幸せになれそうだし、人生の満足度は高まりそうですよね。
しかし、調査では以下のような結果が出たのです。
[st-midasibox title=”「適合派」「成長派」幸福度調査” fontawesome=”fa-check-circle faa-ring animated” bordercolor=”#FFC107″ color=”” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”” borderradius=”5″ titleweight=”bold” myclass=””]
適合派の幸福度が高いのは最初だけで、1~5年の長いスパンで見た場合、両者の幸福度、年収、キャリアなどのレベルは成長派の方が高かった
[/st-midasibox]
しかも、オックスフォード大学が行った別の研究によると、
[st-cmemo myclass=”st-text-guide st-text-guide-point” fontawesome=”fa-check” iconcolor=”#FF8F00″ bgcolor=”#FFF8E1″ color=”#000000″ bordercolor=”#FFE082″ borderwidth=”” iconsize=”150″]好きを仕事にした人ほど長続きしない[/st-cmemo]
という結論も出ています。
オックスフォード大学では、3つのグループに分けて研究を行いました。
好きを仕事に派 | 「自分はこの仕事が大好きだ」と感じながら仕事に取り組むタイプ |
情熱派 | 「この仕事で社会に貢献するのだ」と思いながら仕事に取り組むタイプ |
割り切り派 | 「仕事は仕事」と割り切って日々の業務に取り組むタイプ |
ちなみにあなたはどうでしたか?
全員のスキルと仕事の継続率を確かめた結果、「割り切り派」が一番作業の上達も早く、仕事を辞めない傾向があるということでした。
好きなことを仕事にしていた人ほど、「本当はこの仕事が好きではないのかもしれない…」「本当はこの仕事に向いていないのかもしれない…」との疑念に取り憑かれ、モチベーションが大きく上下することになります。結果として、安定したスキルは身につかず、離職率も上がってしまうのです。
これらのことから、「好き」を仕事にすることでのデメリットも結構あることがわかります。
【間違い2】給料の多さで選ぶ
間違った仕事選び2つ目が「給料の多さで選ぶ」です。
またしても「ええええーー」と言いたくなるような内容です(笑)
仕事を選ぶ際、お給料の高い求人から優先的に探すという方も多いでしょう。
しかし、著書には
[st-cmemo myclass=”st-text-guide st-text-guide-answer” fontawesome=”fa-font” iconcolor=”#919191″ bgcolor=”#fafafa” color=”#000000″ bordercolor=”” borderwidth=”” iconsize=””]給料の多いか少ないかは、私たちの幸福や仕事の満足度とはほぼ関係がない[/st-cmemo]
とあります。
こちらもフロリダの大学が「お金と仕事の幸福」について調査した結果によると、給料と仕事の満足度は「r=0.15」の相関係数しかないと言います。
「相関関係」とは、ここでは「給料」と「仕事」が密接に関わり合っていて、「給料」が変化すれば、もう一つの「仕事の満足度」も変化するという関係です。
この、「 0.15 」という数字が「 1 」に近いほど、2つは相関関係があると言えるので、給料と仕事の相関関係が【 r=0.15 】なら、相関関係はなく、ほぼ無関係と言えます。
[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”” fontweight=”” bgcolor=”#FFB74D” color=”#fff” margin=”0 0 20px 0″ radius=”” position=”” myclass=”” add_boxstyle=””]ちなみに[/st-minihukidashi]
[st-cmemo myclass=”st-text-guide st-text-guide-sankou” fontawesome=”fa-quote-left” iconcolor=”#919191″ bgcolor=”#fafafa” color=”#000000″ bordercolor=”” borderwidth=”” iconsize=””]人は性格どおりの行動をとる[/st-cmemo]
という、性格と行動の長期的な相関関係は「 0.9 」だそうです。
【間違い3】業界や職種で選ぶ
間違った仕事選び3つ目が「業界や職種で選ぶ」です。
要は、
- 「これからの時代はこれが来る!」
- 「きっと今後これが流行るだろう!」
- 「この職についてたら将来安泰だ!」
- 「なんとなく興味あるからやってみよう」
のように、有望そうな業種で選んだり、個人的な興味で仕事を選んでしまうといったケースです。
「10年後どうなるのか?」など、有望な業界を予測することは専門家でもできなければ、自分自身の興味の変化も予測できません。
▼著書にはこうあります▼
あなたがいま興味のある業種や職種に就こうとするのも、問題の大きい考え方です。専門家の未来予想があてにならないように、あなたが自分自身の将来にくだす予測もまた当てにならないからです。
【間違い4】仕事の楽さで選ぶ
間違った仕事選び4つ目が「仕事の楽さで選ぶ」です。
[st-cmemo myclass=”st-text-guide st-text-guide-attention” fontawesome=”fa-exclamation-circle” iconcolor=”#ef5350″ bgcolor=”#ffebee” color=”#000000″ bordercolor=”#ffcdd2″ borderwidth=”” iconsize=””]楽な仕事は死亡率を2倍に高めます[/st-cmemo]
誰でも仕事は負担の少ない方がいいですよね。
実際、仕事中のストレスが原因で鬱になってしまったり、脳卒中や心筋梗塞にかかり、早死する人も少なくありません。
ただ、「幸福度」という点についてみると、あまりに楽すぎる仕事を選んでしまうと、あなたの幸福度を大きく下げてしまうことになるのです。
適度なストレスは仕事の満足度を高めてくれます。
[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”” fontweight=”” bgcolor=”#4FC3F7″ color=”#fff” margin=”0 0 20px 0″ radius=”” position=”” myclass=”” add_boxstyle=””]例えば[/st-minihukidashi]
アメリカで軍事戦略のリサーチなどを行うランド研究所は、「適度なストレス」がもたらすメリットを3つあげています。
[st-midasibox title=”適度なストレスのメリット” fontawesome=”fa-check-circle faa-ring animated” bordercolor=”#FFC107″ color=”” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”” borderradius=”5″ titleweight=”bold” myclass=””]
- 仕事の満足度を高める
- 会社へのコミットメントを改善する
- 離職率を低下させる
[/st-midasibox]
ストレスは諸刃の剣で、あまり大きすぎても、少なすぎてもダメってことですね。
良いストレスの特徴 | 悪いストレスの特徴 | |
期間 | 短い (数分から数時間で終わる) |
長い (数日から数年かけて続く) |
メンタルへの影響 | モチベーションを上げ、一時的に集中力と記憶力を高める | モチベーションを下げ、一時的に幸福度が下がる |
脳への影響 | 脳の可塑性(かそせい)を高め、認知機能を改善する | 記憶力を低下させ、理性的な思考が衰える |
免疫への影響 | 身体のダメージを回復させる | 免疫システムの動きを妨げ、慢性病を引き起こす |
心肺機能への影響 | 少しの疲れには負けないよう一時的に体力が上がる | 高血圧、心臓病、脳卒中の原因となる |
【間違い5】性格テストで選ぶ
間違った仕事選び5つ目が「性格テストで選ぶ」です。
性格テストといってもいろんな種類があります。例えば
- エニアグラム
- RIASEC
- マイヤーズ・ブリッグス
いろんな就職サイトに行くと、自分の性格や強みにあった職業診断ができますよね。
これらの診断を参考に仕事を選ぶ方もいらっしゃると思いますが、残念ながら、性格診断によって適職が見つかる保証はどこにもありません。
[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”” fontweight=”” bgcolor=”#4FC3F7″ color=”#fff” margin=”0 0 20px 0″ radius=”” position=”” myclass=”” add_boxstyle=””]例えば[/st-minihukidashi]
いくつかの質問に答えると、「知的好奇心が強い学者タイプのあなたは専門知識を活かせる仕事が適職」といったアドバイスが表示されます。
診断テストの結果が「最適な仕事」だという保証はありません。
【間違い6】直感で選ぶ
間違った仕事選び6つ目が「直感で選ぶ」です。
これまで色々間違った方法をお伝えしてきました。ここまで読むと、
- 「結局何を選べばいいの!?」
- 「最終的には自分の直感を信じるしかないのかな」
- なんだかんだ直感で選ぶとだいたい正しいんだよね
と思われるかもしれません。
しかし、直感で仕事を選ぶこともまた、間違っていると著書は言います。
2014年にボーリング・グリーン州立大学が行った研究では、274人の生徒に彼らの意思決定のスタイルを調べました。
内容としては、「直感と論理のどちらが優秀か」といったテーマです。
▼意思決定に関する5つの分類▼
1 | 合理的 | 論理的に考えて選択する |
2 | 直感的 | 直感や感覚で決定する |
3 | 依存的 | 他者のアドバイスをもとに決定する |
4 | 回避的 | 決定を引き延ばそうとする |
5 | 自発的 | できるだけ早く決定を終わらせようとする |
過去に自分が行ってきた選択や、その精度などを調査しました。そして、それらの意思決定がどんな成果に結びついたのかを調査した結果、「合理的」な意思決定スタイルが圧勝だったそうです。
▼著書にはこうあります▼
ほとんどの人生の選択においては、論理的に考える人のほうが人生の満足度も高く、日常のストレスも低いとのこと。やはり感覚には頼らずに合理的な精神を貫くのが、人生を成功に導くコツなのでしょう。
【間違い7】適正にあった仕事を求める
間違った仕事選び7つ目が「適正に合った仕事を求める」です。
いよいよ最後の一つになりました。適正に合った仕事というのは、
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”#ccc” bgcolor=”#ffffff” borderwidth=”2″ borderradius=”2″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
- 行動特性
- 仕事に対しての意欲
- リーダー資質
- 情緒の安定性
- 人間関係への取組姿勢
- 知覚の特性
- 過去の職歴と経験
- 性格
[/st-mybox]
といった様々な要因をチェックし、「あなたには○○な仕事が向いてます」のように、自分の適正にあった仕事を、様々な診断方法で知りることです。
- 「自分にぴったりな仕事が事前にわかるものなのか?」
- 「私たちが就職した後にその企業で活躍できるか?」
に関しては、心理学者のフランク・シュミット氏と、ジョン・ハンター氏によるメタ分析によって調査が行われました。
1位 | ワークサンプルテスト | 0.54 |
2位 | IQテスト | 0.51 |
3位 | 構造的面接 | 0.51 |
4位 | ピアレーティング | 0.49 |
5位 | 職業知識テスト | 0.48 |
6位 | インターンシップ | 0.44 |
7位 | 正直度テスト | 0.41 |
8位 | 普通の面接 | 0.38 |
9位 | 前職の経歴 | 0.18 |
10位 | 学歴 | 0.1 |
ワークサンプルテストとは、会社の職務に似たタスクを事前にこなしてもらい、その成績で評価する手法です。
ちなみにGoogleでもワークサンプルテストを活用しており、採用選考を受けている求職者に、採用された場合の職務に似た仕事を体験してもらうことで、選考の判断材料として使用します。
しかし、一番精度が高いとされているワークサンプルテストでさえ、約29%しかその方の能力を説明することはできないため、テストの成績を信じて入社しても、「全く力を発揮できない…」といった可能性は十分あります。
まとめ
いかがだったでしょうか?
結論として、どういった仕事を選んだらいいのか?という疑問が残りますよね。著書にはこうありました。
無計画のまま享楽的に生きるのではなく、かといって適職の幻を追い続けるのでもなく、目の前の選択肢についてしっかりと考えたら、あとは人生の流れに身を任せる。
と、これがキャリア選択における「人事を尽くして天命を待つ」の正しい姿だそうです。
もっと詳しく内容が知りたいという方は、ぜひ本を手にとってみてくださいね。
いつも応援しています!最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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